エーゲ海の爽やかな風を身にまとう:HERMÈS Un Jardin Sur Le Nil
※この記事は「クラシボヤージュ|大人の持ち物と暮らしの探求レビュー」の編集部に寄せられた各商品・サービスへの口コミ
今日、編集部が紹介したいのが「HERMÈS Un Jardin Sur Le Nil(エルメス ウン ジャルダン シュール ル ニル)」です。この香水は、日常の中に小さな贅沢と旅の記憶を運んでくれる、特別な一本です。
「Un Jardin Sur Le Nil」は、エルメスのガーデンシリーズの一つで、エジプトのナイル川沿いの庭園をイメージした爽やかで洗練された香りが特徴的な香水です。グリーン、フルーティー、そしてウッディーな香りが絶妙に調和し、日常を少し特別なものに変えてくれます。
愛用者はオフィスでの仕事や特別なお出かけ、リラックスしたい時間など、様々なシーンで活用でき、その上品な香りで周囲の空気までも変えてくれるアイテムです。
なぜこの香水を選んだのか
私がこの香水を購入したきっかけは、友人の結婚式でのこと。隣に座った女性から漂う爽やかで品のある香りに思わず「素敵な香りですね」と声をかけたところから始まりました。
それまで香水にはあまり興味がなかった私ですが、その日から「Un Jardin Sur Le Nil」の虜になりました。なぜなら、この香りには「主張しすぎず、でも確かな存在感がある」という、人間関係でも理想とされる絶妙なバランスがあったからです。
特に、日本の蒸し暑い夏を乗り切るための爽やかな香りを探していた私にとって、ナイル川のほとりの庭園をイメージしたこの香りは、まさに求めていたものでした。一度試してみると、その瞬間に「これだ!」と思える香りの相性の良さを感じました。
旅するように変化する香りの物語
Un Jardin Sur Le Nilの最も魅力的な特徴は、時間とともに変化する香りの旅路です。
最初に感じるのは、グリーンマンゴーとグレープフルーツの爽やかで瑞々しい香り。朝の身支度の時につけると、一日のスタートが明るく前向きな気持ちになります。例えば、朝の会議前にさっとつけると、自信と清々しさを携えて臨めるようになりました。
香りの変化の旅
・トップノート:グリーンマンゴー、グレープフルーツ、トマトの葉の爽やかさ
・ミドルノート:ロータスフラワー、ペオニー、ブルガリアンローズの優雅さ
・ラストノート:イリス、シダーウッド、インセンスの静けさ
例えば、出勤時につけた香りは、午後にはより落ち着いた花の香りへと変化し、夕方には穏やかでウッディーな余韻を残します。まるで一日の間に小さな旅をしているような感覚です。
また、この香水の素晴らしい点は、季節を問わず活躍すること。暑い夏には爽やかさが際立ち、寒い冬には温かみのあるウッディーノートが心地よく感じられます。四季のある日本の気候にも非常によく合う万能選手なのです。
さりげない存在感で魅了する香り
Un Jardin Sur Le Nilの魅力は、その控えめでありながらも確かな存在感です。
例えば、オフィスでの使用でも、同僚に「香りがきつい」と思われることなく、すれ違う時に「何か良い香りがする」と感じてもらえるレベル感が絶妙です。実際、何の香りをつけているか聞かれることも増え、香水について話す楽しい会話が増えました。
私自身、香水は「自分のためにつける」ものだと考えていますが、この香りは自分の気分を高めつつも、周囲にも好印象を与えてくれます。特に、日本のようにあまり強い香りを好まない文化の中でも調和する、その洗練された匂いの広がり方は素晴らしいです。
さらに、持続時間も適度で、朝つければ夕方まで穏やかに香りが続きます。濃厚すぎず、あっという間に消えてしまうこともなく、ちょうど良いバランスが取れています。
日常に取り入れる贅沢なひととき
Un Jardin Sur Le Nilは様々なシーンで活躍します。
平日の通勤時には、1〜2プッシュを手首や首元につけるだけで、一日中自信を持って過ごせる香りのオーラが生まれます。特に重要なミーティングや取引先との会食など、少し緊張する場面では、この香りが静かな味方になってくれます。
週末のカジュアルなお出かけでも、この香水は大活躍。美術館巡りやショッピング、カフェでの読書タイムなど、日常の何気ない時間をより豊かにしてくれます。実際、私はこの香りをつけると、何をするにも少し背筋が伸び、気持ちが上がります。
また、香りは記憶と強く結びつくものです。特別な日につけた香りは、後になってその時の思い出を鮮明に呼び起こしてくれます。例えば、大切な人との記念日ディナーでこの香りをまとえば、香りがその素敵な時間の記憶を留めておいてくれるのです。
他の高級香水との比較
高級ブランドの香水はたくさんありますが、Un Jardin Sur Le Nilには独特の立ち位置があります。
例えば、同じエルメスの「Terre d’Hermès」と比べると、より軽やかでユニセックスな印象です。また、シャネルの「シャンス オー タンドゥル」と比較すると、より自然で爽やかな印象を与えます。
特に日本の湿度の高い環境では、重厚な香りの香水が時に苦しく感じられることがありますが、Un Jardin Sur Le Nilは透明感のある香りで、暑い時期でも心地よく身につけられます。
ディオールやイヴ・サンローランなど他の高級ブランドの香水と比較しても、「洗練された自然さ」という点で、Un Jardin Sur Le Nilは一線を画しています。作為的な甘さや主張の強さではなく、自然の香りを芸術的に再構築したような繊細さが持ち味です。
こんな方におすすめ
Un Jardin Sur Le Nilは特に以下のような方におすすめです:
- 自然で爽やかな香りを好む方
- オフィスでも使える控えめながら品のある香りを探している方
- 季節を問わず使える万能な一本が欲しい方
- 初めての高級香水にチャレンジしたい方
- 旅の思い出や特別な時間を香りで残したい方
改善を望む点
素晴らしい香水ではありますが、いくつか気になる点もあります。
まず、価格については高級ブランドであることを考えれば妥当とはいえ、日常使いにするには少々贅沢な価格帯です。もう少しリーズナブルなサイズ展開があれば、より気軽に使えるかもしれません。
また、持続時間については、約6〜8時間程度と他の高級香水と比べるとやや短めです。長時間の外出時には、小さなサンプルサイズのボトルを持ち歩いて付け直すことがあります。
ボトルデザインは美しいものの、円柱形で少し持ちにくさを感じることがあります。滑りやすいので、落とさないよう注意が必要です。
それでも、これらの小さな欠点を上回る魅力を持った香水であることは間違いありません。
日常に小さな贅沢を
Un Jardin Sur Le Nilは、単なる香りを超えて、日々の生活に小さな贅沢と特別感をもたらしてくれます。
朝の忙しい時間に、この香水をひと吹きするひとときは、自分だけの小さな儀式になっています。そのほんの数秒で、一日をより前向きに、より自信を持って過ごせる自分に変わります。
エジプトのナイル川のほとりにある庭園の香り。それは私にとって、実際に訪れたことのない場所への想像の旅であり、日常から一瞬だけ離れる贅沢な時間です。
もし、あなたも日々の暮らしに小さな特別感を取り入れたいなら、Un Jardin Sur Le Nilはその手助けをしてくれるでしょう。香りを纏うことで、日常がほんの少し特別なものに変わる体験を、ぜひあなたも味わってみてください。
※この記事は「クラシボヤージュ|大人の持ち物と暮らしの探求レビュー」の編集部に寄せられた各商品・サービスへの口コミ